『就労選択支援』とは、障害者本人が就労先・働き方についてより良い選択ができるよう、就労アセスメントの手法(就労系サービスの利用意向がある障害者との協同による、就労ニーズの把握や能力・適性の評価及び就労開始後の配慮事項等の整理)を活用して、本人の希望、就労能力や適性等に合った選択を支援する障害福祉サービスの一つです。(障害者総合支援法、令和7年10月1日より施行) 『就労選択支援』を説明している動画はこちらを参照→https://www.youtube.com/watch?v=PcGxuDBJvOI

目次

就労選択支援の対象者について

就労選択支援の対象となる方は、障がいがある方で「就労移行支援」や「就労継続支援」の利用を検討している方、または現在利用している方です。

就労選択支援の利用開始時期は、現在、以下のように予定されています。

サービスの種類 対象者 新規利用希望者の開始時期 既に利用中の方で、支給決定交信を希望する方の開始時期
就労継続支援A型 原則利用(R9.4.1〜) 希望に応じて利用
就労継続支援B型 原稿の就労アセスメント対象者(下記以外の方) 原則利用(R7.10.1~)
50歳以上、または障がい者1級就労経験のある方 希望に応じて利用
就労移行支援 希望に応じて利用 標準利用期間を超える場合は、原則利用(R9.4.1~)

原則として、令和7年10月からは就労継続支援B型を新規に利用検討している方、令和9年4月からは就労継続支援A型を新規に利用検討している方、および就労移行支援を2年間を超えて利用を希望している方が対象となります。

就労選択支援の利用の流れ

①利用申請を提出し認定されると、就労選択支援の利用が決定します。②職員との面談や適性の把握など実際の支援を受けたのち、③就職や支援の種類など何を選択するか利用者と一緒に決めていきます。その後、④それぞれ選択したサービスの申請などを行います。

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就労選択支援の利用期間

利用期間は、原則1か月です。ただし、適性の把握などで作業体験を継続的に行う必要がある場合は、2か月に延長されます。

まとめ

就労選択支援は、2022年の障害者総合支援法の改正により新設された制度で、2025年10月に始まる支援制度です。他の就労支援とは異なり、本人が就職や支援の利用について自己決定できるようにサポートすることを目的としています。そのため、「アセスメント」と呼ばれる適性の把握、関係機関との連携、必要な情報提供などが行われます。現在、就労移行支援や就労継続支援を利用されている方も対象になりますので、今後の動向をチェックしておくことをお勧めいたします。